マクロビオティックの方法
マクロビオティックは、玄米を主食として、野菜や漬物、乾物などを副食とすることを基本としており、独自の陰陽論を元にして食材や調理法のバランスを考える食事法です。
マクロビオティックには、その食事法としての原則というものがあります。これらはその指導者によっては多少の差異があるようですが、大体共通した認識とは次のようなものです。
先ずは、玄米や雑穀、全粒粉の小麦製品などを主食とすること。そして野菜や穀物、豆類などの農産物、海草類などを食べること。この場合、有機農産物や自然農法による食品が望ましいとされています。
そして、できるだけ近隣の地域で収穫された、その季節の食べものを食べることが望ましいとされています。また、砂糖を使用せずに、甘味は米飴や甘酒、甜菜糖、メープルシロップなどで代用するようにします。
鰹節や煮干しなど魚の出汁、そしてうま味調味料は使用しないようにします。したがって、出汁を使う場合は主に昆布や椎茸を使用します。できる限り天然由来の食品添加物を使用することが原則であり、塩はにがりを含んだ自然塩を使用します。
肉類や卵、乳製品などは原則として食べてはいけません。ただし、病気の回復などには卵を使用するケースもあります。また、それほど厳格性を追求しないケースでは、白身の魚や人の手で捕れる程度の小魚であれば少しぐらいは食べても良いとする場合もあります。
一つの食品は丸ごとすべて摂取することが原則であり、皮や根といったものも捨てないように使用し、食品から出るアクなども取り除かないで食べるようにします。