マクロビオティックとは何か
マクロビオティックとは、食生活法もしくは食事療法の一種であり、その名称は「長寿法」といった意味を持ちます。欧米などでは広く知られている方法なのですが、これを考案したのは日本人の食文化研究家である桜沢如一です。
このマクロビオティックは、陰陽の原理を取り入れた自然食中心の食生活に基づく長寿法であるといえます。自然との調和を食の観点から捉え、陰陽に基づくバランスを重視し、その土地の旬の穀物や野菜を主食材とする食事法を実践することによって、心身の健康を獲得していこうとするものです。
マクロビオティックの運動のはじまりとしては、1928年に桜沢如一が行った講習会であるとされており、現在では様々な分派が存在していますが、桜沢如一の提唱する食に関する哲学やその独自の宇宙観に関してほぼ同じ考えを持ち続けており、お互いに連携しながら活動しているという現状です。
マクロビオティックはフランス語であり、その語源は古代ギリシャ語のマクロビオスから来ているとされています。このマクロビオスとは、健康による長寿とか偉大な生命などといった意味を持っています。
この食生活法がフランス語で呼ばれるようになったのは、桜沢如一が自身の考えを広めるために、先ず最初にフランスで活動を行なったからです。英語ではマクロバイオティクスとなりますが、特にアメリカなどではヒッピーイズムや自然志向などによる肉食を中心とした食生活の見直しを背景として、非常に多くの人たちの間に広まっています。